学会大会2023:ご挨拶~静岡大会に来てご
2023年静岡大会の情報を掲載する予定だった次号のニュースレター46号の会員の皆様への送付が学会大会の直前になる可能性が出てまいりました。そこで、ニュースレターの1~3ページ掲載予定だった静岡大会の情報について、先にウェブサイトで掲載したいと思います。
広報委員長 宮本匠
大会実行委員会幹事長
(常葉大学大学院環境防災研究科教授)
池田浩敬
今年(2023年)の6月2日の台風2号による豪雨で堤防が決壊した静岡県磐田市の敷地川は、昨年(2022年)9月の台風15号による豪雨の際も堤防が決壊しています。1年足らずの間に2度も甚大な被害に見舞われている世帯もあります。局所的に豪雨をもたらす「線状降水帯」が近年頻発しているのも理由の一つと考えられます。
昨年の台風15号のあと、静岡県は土嚢を積むなどして仮堤防を築いていましたが、激しい水流による洗堀が起き再び決壊し、周辺の家屋50戸ほどが床上・床下浸水の被害を受け、このうち21世帯は、昨年の台風15号と連続して被害を受けました。このように、気象環境の変化に伴い、局所的な大雨などの被害が頻発化してきています。
このような頻発化する災害に対して、復旧・復興対策も適応し、より効果的なものになるよう検討して行く必要があると考えます。例えば、河川堤防や砂防堰堤などの防災施設の復旧については時間の短縮や、仮復旧の状態であっても次の災害に対応し得る高度な機能の確保が求められるでしょう。
また、被災した世帯や中小企業等に対する支援策も短期間に複数回の被災をした人や企業に対する有効な支援や復旧・復興への道筋についても考えて行く必要があります。
こうした背景の下、12月の静岡大会の公開シンポジウムでは、「頻発する風水害での被災者及び被災中小企業の支援の在り方を考える」というテーマを掲げ、令和4年台風15号災害からの被災者と被災中小企業の再建支援について、会場となる草薙キャンパスが立地する静岡市における、被災者の生活再建支援に当たった自治体の担当者や被災者からの相談に対応された弁護士の方、ボランティアセンターの活動や運営を間近で調査された研究者の方々から話題提供を頂き、議論して行きたいと考えています。
静岡は、NHKの今年の大河ドラマ「どうする家康」の重要な舞台の一部にもなっています。家康が元服式を行なった静岡浅間神社や大御所時代に住んだ駿府城、家康が埋葬された久能山東照宮など家康ゆかりの場所が多数あります。食文化では、牛すじ、黒はんぺん、練り物、大根、卵など具材を、色の黒いだし汁で煮込み、青のりや魚のだし粉をかけて食べる「静岡おでん」が有名です。また、生シラス、生桜エビなどの海の幸もとても美味しいです。因みに、「来てご」は「来て(来てみて)」という意味の方言です。
【大会概要】
12月2日(土)、3日(日)に、2023年度大会を常葉大学草薙キャンパスで開催します。今回は、昨年に引き続き「対面」での開催を予定しております。
【開催方式】
今回の大会では、口頭発表のみ募集を行います。ポスター発表は募集いたしません。
原則として、発表者も参加者も「対面」での参加をお願いいたします。会場からの質問等も、すべて対面参加の方からのみ受付けます。
また、参加者の皆様にはご不便をおかけして誠に申し訳ございませんが、本学はeduroam JPに加盟しておらず、本学独自のWi-Fiの参加者の皆様への開放も困難とのことで、ネットに繋がれる場合は各自で機器をご用意ください。
【1日目:12月2日(土)】
午前と午後にわかれて分科会および、全体会が行われます。
【2日目:12月3日(日)】
午前に口頭発表、午後に公開シンポジウムを開催します。口頭発表のプログラム、口頭発表の時間については決まり次第、当学会のウェブサイトで公開しますのでご確認ください。
【シンポジウム】
シンポジウムは「令和4年台風15号災害からの被災者と被災中小企業の再建支援-頻発する風水害での被災者及び被災中小企業の支援の在り方を考える-」と題して、会場となる草薙キャンパスが立地する静岡市における、被災者の生活再建支援に当たった自治体の担当者や被災者からの相談に対応された弁護士の方、ボランティアセンターの活動や運営を間近で調査された研究者の方々から話題提供を頂き、議論して行きたいと考えています。
<話題提供>
・静岡市都市局建築部住宅政策課 課長補佐 竹田太郎さん
「台風15号災害における静岡市の応急住宅対策について」
・静岡県弁護士会 永野海さん
「台風15号災害からの被災者の生活再建支援と課題について」
・静岡県経済産業部商工振興課 課長 鈴木一志さん
「台風15号災害で被災した中小企業への再建支援について」
・常葉大学 小村隆史さん
「台風15号災害を題材に考えるボランティアによる被災者支援について」
<パネルディスカッション>
・話題提供者4名+コメンテーター1名(兵庫県立大学 澤田雅浩さん)
【エクスカーション】
今回の大会では、エクスカーションは実施致しません。
【交流会】
1日目の午後の全体会、次年度大会アナウンス終了後に、会場1階のグランテーブル(学生食堂)に於いて立食形式で行います。会費は6,000円です。
参加される場合は事前登録をお願い致します。
交流会参加登録URL(登録期限:11月19日)
https://forms.gle/UR7zSrThpVd2XTqEA
【参加費・宿泊】
大会参加費は、無料です。予稿集につきましては、今回は印刷版の配布・販売を行いません。事前に予稿集のデータを参加者へ配布いたします。
宿泊については各自での手配をお願いします。会場のあるJR草薙駅から2駅離れた静岡駅周辺には宿泊施設が多数あり会場の草薙へのアクセスも便利です。
大会参加登録URL(登録期限:11月27日)
https://forms.gle/ArXTifJcJrhHNBUN9
【アクセス】
常葉大学草薙キャンパスへは、JR東海道本線「草薙駅」から徒歩約8分、静岡鉄道「草薙駅」から徒歩約10分です。詳しくは、以下のウェブサイトを参照してください。
https://www.tokoha-u.ac.jp/university/campus/kusanagi/
JR草薙駅周辺には、飲食店やコンビニエンスストアが複数ありますので、両日ともに、昼食や飲み物は駅周辺で各自でご準備いただきますと幸いです。