学会大会2024:分科会詳細
学会大会2024の分科会は、大会2日目の11月10日に、6つの分科会を開催します。各テーマの概要は次の通りです。
①は企画者(敬称略)、②は趣旨。
※スケジュールは後日ご案内いたします。
【分科会】
能登半島地震の初動・応急対応、復旧段階における法制度上の課題
①山崎栄一(関西大学社会安全学部)
②能登半島地震では、災害救助・被災者支援の場面において様々な課題(被災者とのニー
ズのギャップ、制度の適用要件の壁など)が浮き彫りにされた。また、復旧(公費解体)
の遅滞も深刻である。これまで災害対応の経験知が蓄積されてきたのにもかかわらず、な
ぜ活かされていないのだろうか?本分科会は、被災地への働きかけ方を再検証する場とも
なるだろう。
【分科会】
被災地域と移住者―中越大震災と東日本大震災の事例から
①中沢峻(宮城大学事業構想学群)
②本分科会では、被災地域における移住者の実態に着目し当該地域に対する多様な関わり
方の展望を得ることを目的とする。中越大震災及び東日本大震災の被災地における移住者
を対象に、移住の動機、住居の確保方法、支援活動を契機とする地域住民との関係性の構
築といった、災害固有の文脈を含む移住の特徴や傾向を探る。
【分科会】
中越地震と能登半島地震を通して考える復興の現状と課題、学生参加の意義
①頼政良太(関西学院大学人間福祉学部)
②能登半島地震では多くの学生ボランティアが復興への課題を感じるとともに、自らの変
化を感じている。さらに、中越地震の被災地でも、インタビューを通して、復興について
考えてきた学生もいる。本分科会では、それぞれ経験を通して、「学生の視点」であらた
めて、ボランティアの意義や復興、そして学生の役割を考えたい。
【分科会】
災害メモリアルのこれまでとこれから〜残し方、伝え方〜
①定池祐季(東北学院大学)
②中越大震災の発生から20年、東日本大震災の発生から13年を迎えた現在、各地でさ
まざまな災害メモリアル・災害伝承の取り組みが展開されている。本分科会では、中越・
東北のゲストによる報告と会場を交えたディスカッションを通して、災害メモリアル・災
害伝承の「これまで」と「これから」について共に学び、考える機会を持つ。
【分科会】
復興まちづくりサミット~現場担当編~
①小山敏史(北海道厚真町)
②本分科会は、本学会大会初日に開催される「復興まちづくりサミット」の一環として、
能登半島地震を含むこれまでの被災自治体職員等を招き、長い復興への道のりにおける課
題や被災地間の連携のあり方などを考える中で、職員間のネットワークを築き、「被災地
のバトン」を渡す機会とすることを目的に開催する。
【分科会】
新潟県中越大震災20年プロジェクト 復興プロセス研究会 ラウンドテーブル
①石塚直樹(公益社団法人中越防災安全推進機構)
②新潟県中越地震から20年が経過する。被災した地域は一見、他地域と同様に過疎が進ん
でいるように見える。復興の雰囲気が薄れてきた地域は今、どうなっているのか。本分科
会では、研究会で取り組んできたヒアリング調査結果や議論から浮かび上がらせてきたこ
とを紹介し、ラウンドテーブルを行うことにより、改めて中越から復興を考える機会としたい。