コロナ禍、オンライン学会大会の開催に向けて (ニュースレター 第37号より)
大会実行委員長 大矢根 淳(会長、専修大学)
このコロナ禍、今年度の学会大会は学会本部主催によるZOOMを用いたオンライン開催として、12月19(土)~20(日)に開催することとなりました。例年の大会準備と比べると、丸一か月ほど募集要項の発表が遅れておりますことをお詫び申し上げます。
今年度の学会大会は当初、10月9日(金)~11日(日)岩手大会として、陸前高田グローバルキャンパス(岩手県陸前高田市の協力のもと、岩手大学と立教大学により開設された交流活動拠点)をメイン会場に開催予定でした。例年のことですが、前年度の学会大会の交流会の場で、満場の拍手の中、次年度の大会開催地がアナウンスされます。
昨年度の鳥取大会での告知を挟んで、岩手大会実行委員会では、五味壮平・岩手大学教授を中心に、今年度大会開催の準備を進めてきました。奇跡の一本松や巨大ベルトコンベヤーばかりではない陸前高田復興の実相をご紹介すべく、エクスカーションやシンポジウムなど、多彩なプログラムが 準備されておりました。
地元の自治体や大学、そしてホテルにご協力いただいての現地各所のバス運行等々、多大なご協力をとりつけつつあるところでした。しかしながらこのコロナ禍、大 変残念ながら岩手大会は来年度にスライドとなりました。ご理解ください。
本学会は、研究者ばかりでなく実務に携わる多くの学会員が、多様な研究・実践の成果を披瀝し議論する場を設けているところに大きな特徴があります。2011年度には東日本大震災・復興支援企画を公募し、この数年では、被災現場における支援力の底上げを目して研究実践活動を支援する助成事業を展開し、合わせて学会設立10周年事業として研究企画を公募してきました。学会大会は、そうした事業の成果を持ち寄り議論する場でもあります。
もちろん、学会大会は皆様の日ごろの研究・実践の進捗状況・成果を問いかける場です。これらの議論を途 絶えさせてはなりません。現状を考えると、コロナ禍という全社会(地球)的惨禍における被災者・支援者とは…?そこから考えるコロナ禍復興とは…?この惨禍復興についてもきちんと考えていかなくてはなりません。オンライン学会大会への積極的なご参加、ご協力をよろしくお願いいたします。
(日本災害復興学会「ニュースレター」第37号より)